口下手な方でも問題無しの電話占い

電話占いを楽しむイメージ

電話という行為の心理的作用

「電話で会話をすることが好きですか」という質問に、多くの男性は苦手と答えて、多くの女性は好きと答えるでしょう。その理由は、男性が電話を【用件を伝えるためだけの手段】と捉えているのに対し、女性は【会話というコミュニケーションをする手段】と捉えているためといえます。

一般的に男性は、結論を出すことに意味があると考えており、そのための情報はできるだけ慎重に扱おうとするのです。そのことから考えると電話は相手の表情も姿勢も状況もわからないので、いまいち信憑性に欠けると判断してしまうのでしょう。そのことから会話そのものを楽しもうとする気にはならず、事務的な内容を伝えるだけで済ませられるのです。これはメールでも同じことがいえますね。特に愛想を良くして気に入られたいと思う相手でない限り、男性同士の電話やメールは実にシンプルなものです。その点、女性は電話やメールを単なる連絡手段としてというよりコミュニケーションのツールとして活用しているので、もともとおしゃべりが好きな人の割合が多いということがあるにせよ、女がつい長電話をしてしまうと読み解けるのです。

女性は基本的に同意・共感を欲しがる性質があるといいます。男性のように結論を出すために建設的な意見がなくとも、自分と同じ考えや思考を持っている人を見つけることが重要と考えているのです。それは争いを嫌う女性の性質からくるもので、自身の立ち位置に安心感を見出したいからそう考えているのでしょう。また、自分の意見をはっきりと主張することも好んではいません。そのため、どんな話であっても結論に向かって直線的に進行していくのではなく、いろいろな話題についてお互いの認識を確認しながら同意・共感を得る方法を求めて展開していくことも少なくないのです。誰かに相談をするときでも出来事を単純に説明するのではなく、その背景や自分の意見を織り交ぜつつ話すので、少しまどろっこしくなってしまうことに気付いていない人が多いのではないでしょうか。女性は自分が意識していなくても、つい長電話になってしまうことが多いといってもいいでしょう。とはいえ男性でも同じく、電話のコミュニケーションを楽しめる人が多くいるのも事実です。

心理カウンセリングとの違い

自分の内側にある不安や悩みを解決するために、プロの人に話を聞いてもらう。そういった形式だけみると、電話占いは心理カウンセリングと同じです。しかし両者には決定的な違いがあります。

医学的な根拠・理論を用いたアプローチや、薬を処方することなど、「合理的な方法」で悩みからの解放を促すのが心理カウンセリング。占いや霊能力といった、「超自然的な方法」で相談者の悩みを解放するものとは、根本的な立ち位置から違っていますね。また、占いは相談者への解決法がそれぞれ異なるので応用が利きにくいということもあげられるでしょう。例えば、精神科や心療内科の診察においては、原因をある程度の範囲で特定し、ストレス軽減に努めます。その結果、導き出された状態を分類することで、もし別の人でも似たような状況であれば解決方法を応用することが可能となるのです。そのサンプル数が多ければ多いほど後のケースに適応できるパターンが増えるので、引いては全人類を対象とした対処ができるようになるともいえるでしょう。

しかしその点、占いや霊視はほぼ個人を限定したものなので、応用が難しいといわざるを得ません。同じ過程を経て同じ状況になったとしても、占いや透視で用いるための名前・生年月日・タロットやカードといった不確定要素がたくさん絡んでくるので、解決のアプローチがまさに千差万別。それを共有することが難しいので不安に思う反面、自分だけのオリジナル方法と解釈すればこれほど頼もしいものもありません。

恋愛というコミュニケーションの最たる出来事を、個人的かつデリケートなレベルで相談できる電話占いが心理的な分析でも有効だといえるのです。